「SEO」の次のトレンドは? − コンテンツ制作は「レスポンス・ライティング(TM)」で(1)
[2003月04年03日]
(週刊e-Report編集部)
●「SEO」の次のトレンドは?
「SEO」の次のトレンドは何でしょうか?
2002年初めから一気に火がついた「SEO」。本誌でもタイムリーにお届けすることができ、たいへん大きな反響をいただきました。あれから1年、若干落ち着きを見せてはいるものの、市場はまだまだ熱いというのがわれわれの実感です。さすがにここまでブームが続くとは、われわれも思ってもみませんでした。そろそろ一通りネタは尽きた感があるにも関わらず、ここまできたのはなぜでしょう?
いくつか理由はあると思います。その中でも指摘しておきたいのは、やはり「誰が、何を、どこまでやるべきなのか?」がまだまだ定まっていないように感じられること。これがいちばん大きい理由ではないでしょうか? SEO業者のみなさんには否定されるかもしれませんが、少なくともユーザーサイドはそう感じているように思われます。
さて、そんな中われわれが言い続けてきたことは、「SEO」というのは結局テクニックではなく、コンテンツなのだということでした。いくらサイトのインフラの部分にテクニックを施して上位表示されても、コンテンツの充実なくしてはユーザーの支持を得ることはできないからです。よって、コンテンツの制作、Webサイト構築のコンセプト設計の段階から「SEO」を考えようと提案してきました。
そこで、最初の発問に戻りましょう。「SEO」の次のトレンドは何か? われわれはコンテンツ制作だと見ています。そして、コンテンツ制作を効果的に行う手法として「レスポンス・ライティング(TM)」を提案します。
●「レスポンス・ライティング(TM)」って?
「レスポンス・ライティング(TM)」については昨年も採り上げました。そのときは、「ツァイガルニック(ゼイガルニック)効果」などを援用して、どちらかと言えば見出しやキャッチコピーなど、ちょっとしたフレーズやセンテンスからお話を始めました。
そのため、「レスポンスライティング(TM)」といえば「レトリック(修辞技法)」のようなものだという印象を持った方も多いかもしれません。例えば、とっておきの殺し文句で、あるいはさりげない一言で売上アップを狙うといったような。たしかにそういう一面も「レスポンス・ライティング(TM)」にはあります。
ただし、今回あらためて考えたいのはちょっと違います。
ライティングというのはコンテンツそのものを作成することですから、結局、広い意味でコンテンツを考えるということでもあるはずです。単なるフレーズやセンテンスといった部分的・表面的なライティングというよりは、むしろコンテンツそのもの、あるいはコミュニケーション・コンセプトの企画・立案などに近い意味合いがあるでしょう。
つまり、「レスポンス・ライティング(TM)」は、単に短期的、習慣的なレスポンスを高めるための技法というだけでなく、コンテンツの内容、コンセプト作成から、そのコンテンツの目指すべき方向性まで幅広くハンドリングするものだと言えるでしょう。
さらに言えば、コンセプト・メッセージや、競争優位ワード、競合排斥メッセージのような、かなり限定されたメッセージ設計、スクリプト設計まで含まれることになります。レトリックはそれに加える一要素という感じでしょうか。
●「レスポンス・ライティング(TM)」で、 単なる「SEO」から本来の「マーケティング」へ
アメリカでは、実は一昨年から昨年にかけて、コンテンツ・ライティングに関する本が続々と出版されていました。そして、すでにアメリカではこうした考え方がブームになっています。
この状況は、SEOのときとほぼ同じです。ほかにも、ユーザビリティ、古くはパーミッション・マーケティングやオプトインメールもそうでした。これらがアメリカから1〜1.5年遅れで輸入されてきたことを考えると、日本にもおそらく「コンテンツ・ライティング・ブーム」が近い将来やってくるというのは容易に想像できると思います。
とはいえ、これは単なる外的状況に過ぎません。単なる「SEO」が「SEM(検索エンジンマーケティング)」、さらには普通の「マーケティング」として機能するには、先に述べたようなコンテンツの充実が不可欠であることはご理解いただけるはずです。そこで、われわれが提案する処方箋が「レスポンス・ライティング(TM)」だというわけです。
では、次回以降は「レスポンス・ライティング(TM)」の中身について考えていきたいと思います。

