GW直前企画「寒くないblogを作ろう」
[2005月04年28日]
(吉村 正春 / 週刊e-Report編集部)
●フェーズ1:blogの方向性を決めよう
・テーマを絞る
気になることを無差別に取り上げたい気持ちはよく分かります。色んなことに興味があることをアピールし、なおかつ色んな趣味の人を数多くblogに誘導したい、と考えるのは自然なことです。ただ取り上げるテーマが多ければ多いほど、そのblogの印象が薄くなっていきます。
ネットでは情報に困ることがありません。広く浅く情報を収集することはできます。しかし、少し突っ込んだ情報になるとなかなか探すのか面倒です。しかも、この突っ込んだ情報の方が、世の中に氾濫している浅い情報よりもはるかに面白いのです。ある一部に特化したマニアックなblogなんて、ごく一部の人にしか支持されないのではないか、と思うのは誤りです。
1日に6万PVを叩き出す「アキバblog」は、文字通り、東京・秋葉原情報に特化したblogです。このように、人気blogのほとんどが、あるひとつのテーマに特化しblogであることを忘れてはいけません。広く浅くの情報を発信してウケるのは、芸能人や有名人など情報を発信する側に興味が集まるときだけです。
世の中にはまだフォローしきれていないニッチな分野がまだゴロゴロ眠っています。これだけは自信があるという分野があれば、それを極めたblogを開設してみることをオススメします。
・安易な批評はしない
blogブームで、世は一億総批評家時代を迎えました。blogを通じて簡単に自分の意思を表現できる世の中なのです。
しかし、待ってください。
良い悪いを言うのは簡単なことです。自分の感性に従い、ジャッジを下すだけですから。では、そのジャッジを第三者に自分の言葉で伝えることができますか?感性に頼ってるだけではなく、しっかりとしたジャッジの理由がありますか?
批評に大切なのは、良いものは良い、と言える勇気です。たとえ、全世界の人間が面白くないと言っている映画であっても、その中にキラリと光る何かがあれば、それをしっかりと文章で伝えることができますか?
批評というのは、好きなものを好きと言える信念と嫌いなものは嫌いと言える覚悟があってはじめて人の心を打つものなのですが、「blog」である以上、それを文章で提示しなくてはいけません。「だって嫌いなんだも~ん」では、通用しないのがblogの世界です。ネタには困らないけど、細心の注意を必要とするのが批評だということを肝に銘じましょう。
個人的に、批評blogは食傷気味です。「この映画が面白い」「このゲームはつまらない」なんて書いてあるblogよりも「この映画にはこのような意味が込められている」とか「このゲームの元ネタは、××だ」というような、分析系・トリビア系のblogの方が興味を惹かれます。
●フェーズ2:表現を磨こう
・言い切る
「~だと言われています」「~かもしれない」「~でしょう」なんてアイマイな言い回しは止めましょう。
誰が言っているんだか分からない表現は、そのblogの信用性を著しく損ないます。逃げ道を用意しなくてはいけないような内容なら、書かない方がましです。他人事ではなく、自分の言葉として文章を書きましょう。
言い切るにはそれなりの準備が必要です。その内容が間違いないことを吟味しなくてはいけませんし、誤解を招かないために表現にも気を配る必要があります。人に読んでもらうということはそういうことです。
人に読んでもらうということでさらに加えるならば、曖昧な情報ソースや勝手な思い込みをを元にアヤフヤな文章を組み立てるような愚も避けたいものです。アヤフヤな文章をアイマイな言い回しで書かれていたら、一体何を訴えたいのか、まるで伝わってきません。バシッ!言い切りましょう。
・フォントは極力いじらない
侍魂に代表される、いわゆるフォントいじり系の日記サイトがWebのトレンドだった時期がありました。
フォントの大きさや色を文脈で自由に変えるばかりか、行間すら10行、20行と開けたりして、自由自在にWebページを駆使する様は、Webならではの表現技法が出てきたなぁとワクワクしたものです。
しかし、今それをやるとなると、ビミョーな感じです。今でも多くのblogで程度の差はあれ、フォントをいじりますが、かなり大胆にフォントをいじるのは個人的に避けることをオススメします。強調したいところを太字にするくらいは構わないと思いますが。
●まとめ
「寒い」blogにならないためのポイントをいくつかあげてみました。もちろんこれらの項目に引っかかっている人気blogも数多くあります。上記のポイントに注意したから人気blogになるとも限りません。
しかし「テーマを絞って」「無責任な批評を繰り広げることなく」「アイマイでアヤフヤな情報を扱わず」「フォントいじりによる表現に頼らない」blogは、多くの人に好意を持って迎えいれられることは間違いありません。このGWに有意義な情報を発信するblog開設にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

