増える携帯ブログサイト。PCと携帯のサイト制作をワンストップで行う ~ アイデアマンズアイデア(20)
[2007月09年06日]
(宮永 邦彦 / アイデアマンズ)
企業のWeb担当者や制作会社の中には、近ごろ携帯サイトの需要が増えていると感じる方が多いのではないでしょうか?
アイデアマンズ株式会社では、2006年11月よりMovable Typeの携帯対応プラグイン「ケータイキット for Movable Type」を開発・販売していますが、既に150社以上の企業に導入され、今もその数を増やしています。
・ケータイキット for Movable Type
http://www.ideamans.com/keitaikit/
ところが、携帯サイトの制作に自信を持っている制作会社やクリエイターは多くありません。実際にも、「積極的に提案しないようにしている」「できるだけ断るようにしている」という声をよく耳にします。今回は、携帯サイトの需要が増えている背景に何があるのか、そして今後どのように携帯サイト制作に取り組むべきなのかを考えたいと思います。
■PCインターネットに近づく携帯インターネット
総務省の調べによると、インターネット接続端末としての携帯電話は、すでにパソコンに迫るシェアに達しています。2006年末時点での統計では、パソコンからの接続は8,055万人、携帯電話からの接続は7,086万人となっています(「平成18年通信利用動向調査の結果」より)。
そして2006年には、NTTドコモが携帯向け検索サービスを提供する13社と、KDDIがGoogleとそれぞれ提携を発表しました。旧Vodafoneに至ってはソフトバンクが買収し、インターネット接続サービスがYahoo!と統合されました(Yahoo!ケータイ)。
キャリア主導の検索サービスの充実は、これまで軽視されていた非公式の「勝手サイト」にも光が当たることを意味します。一方で、これまで強い優位性を持っていた公式サイトの市場では、「競争が激しく集客が困難で、新規参入は厳しい」という飽和感を訴える意見が目立っています。
逆にPCインターネットの世界では、当初から無料が原則でした。その結果、多くの企業がマーケティングやPRのために創意工夫を計り、Webの可能性と制作の市場を拡大させました。今やPCに迫る利用者数、検索サービスの充実、公式サイトの頭打ち。
これらの条件をふまえると、今後は企業が勝手サイトをPCと同じようにPRやマーケティングに活用したり、同じコンテンツのPC・勝手サイト同時展開を求める可能性をとても強く感じます。
■携帯サイト制作は大きなチャンス
このような背景に反して、携帯サイトの制作も得意とする制作会社やクリエイターは少ないという現状があります。
その原因は、公式サイトの優位が長く続いたことに一端があります。携帯の新機能を活かしたクオリティの高いクリエイティブや、3キャリア・新旧機種への対応など、携帯サイトの制作と運用には、意外と多くのノウハウを必要とします。公式サイト優位の時代に、それらのノウハウは一部のコンテンツ・プロバイダーと呼ばれる企業に集約してしまったというのが実情です。
現在、インターネットに接続可能な携帯電話は国内で500機種以上が存在し、HTMLの仕様、液晶ディスプレイの解像度、1ページあたりのデータ量制限など、大きな違いが数多く存在します。それらに対応するノウハウをキャッチアップしないことには、携帯サイトの制作に取りかかることができません。
しかし、クライアントとしても本来であれば、PCも携帯も同じ会社にワンストップで制作依頼を出したいはずです。
いつから本腰を入れてノウハウの蓄積をいつはじめるのか、そもそも携帯サイトには市場性を見いださないのか。多くの制作会社が悩みを抱えている部分でしょう。積極的に捉えるなら、今はライバルの少ないチャンスに溢れるタイミングと考えることもできます。
■書籍「携帯ブログサイト構築ガイドブック」のご紹介
さて、PCサイトの制作を得意とする会社やクリエイターが、携帯サイトの制作にもスムーズに参入するために書籍を執筆しました。2007年8月31日から発売となりました。
・Amazon.co.jp: 携帯ブログサイト構築ガイドブック: 本: 宮永 邦彦
http://www.amazon.co.jp/dp/4839924538/
・著者:アイデアマンズ株式会社 宮永邦彦
・出版:毎日コミュニケーションズ
・発売:2007年8月31日より
・予価:3,570円(税込)
・B5変型判 320ページ
同書では、Movable Typeとプラグイン「ケータイキット for Movable Type」を使い、ブログを携帯での表示にも対応させる方法を詳しく解説しています。
最近はいわゆるブログではない通常のサイトでも、初めからMovable Typeを使って更新しやすい仕組みで構築するケースが増えています。同じように更新しやすい携帯サイトをMovable Typeで構築したり、PC向けサイトと携帯サイトを同時に更新できるハイブリッドなサイトを構築するために、同書から多くのヒントが得られるはずです。
■携帯ブログサイト事例
同書で書かれている手法を用いて、実際に制作され、稼働している携帯ブログサイトをいくつか紹介します。
・ユナイテッドアローズLICLIS
http://liclis.com/ ※携帯電話からアクセスしてください
大手セレクトショップ、ユナイテッドアローズが運営するオンラインショップです。ショッピングシステムは独自に構築されたものですが、頻繁に更新するトップページをはじめ、ショッピングガイドなど、比較的周辺情報のページをMovable Typeで管理しています。
・リンクシェアモバイル
http://www.linkshare.ne.jp/mb/
アフィリエイト広告システムを運営するリンクシェアの携帯版公式サイトです。ニーズが増えている携帯アフィリエイト広告のサービス概要を、携帯電話からのユーザーに向けて説明する内容になっています。新しく加盟したECサイトや週間アクセスランキングといった新着情報の管理に、Movable Typeがよく活かされていることでしょう。すっきりしたデザインでとても読みやすく、数多くの機種からアクセスできるこ
とが予測できます。
・福岡no街
http://fukuoka.palulu.jp/i/
個人ユーザーであるfuku氏が2004年から運営する福岡市タウンガイドサイトです。
Movable Typeですでに構築していたブログ型のサイトに、「ケータイキット for Movable Type」を導入し、そのまま携帯対応を実現した例です。素敵なデザインと充実した情報を両立し、とても個人の運営とは思えない作りになっています。タウンガイドは携帯電話との相性がよいコンテンツのひとつでしょう。
■最後に
携帯インターネットでも検索サービスが充実してくることで、次は当然SEOが注目されるでしょう。携帯SEOの細かなテクニックは、未だ定説が少ない状態で、今後も変化していくと見られています。しかし、ページ数を増やしてランディングゾーンを拡げる試みは、現段階からも有効なはずです。ページの追加や更新がしやすい携帯ブログサイトとしてのサイト構築は、そのときになってさらに大きな意味をもたらすか
もしれません。
┌―――――――――――――――――――――――――――――――――――┐
■アイデアマンズ株式会社 宮永 邦彦
今回、初めての書籍執筆となります。とても大変な仕事で、これまで勉強して
きた多くの本にもそれぞれ、著者さんの苦労が詰まっているのだと実感しまし
た。本を書くことはひとつの夢だったので、いまとても満足しています。
チェックしてみてください!
――――――――――――――――――――――――――――――――――
■プレゼントのお知らせ
宮永 邦彦氏のご好意で、発売ホヤホヤの「携帯ブログサイト構築ガイドブック」
を週刊e-Report読者の中から、"3名"にプレゼントいたします!
欲しい!と思われた方は、
「気になっているテクノロジー」か「分かりやすく解説して欲しいWebサービス」
を書いて、contact@dragonfield.com までメールを送ってください。
件名は「プレゼント欲しい!」でお願いします。
当選された方には、返信メールにてあらためて発送先などをお聞きします。
次回のネタに繋がるような内容だと当選確率がグググッとアップする(かも)
締め切りは、9月10日(月)の13:00です。
モバイルサイトには興味あるけどMovable Typeは使ってない、、って人でも、
キャリア別の画像データの仕様など、実際にモバイルサイト構築に役立つデ
ータが満載です。外れてしまった人も、ぜひぜひ(立ち読みでもいいので)
手に取ってみてください!!
└―――――――――――――――――――――――――――――――――――┘
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://dragon.jp/mt/mt-tb.cgi/1532

