ドラゴンフィールド流Webサービスの作り方
[2007月06年28日]
(吉村 正春 / ドラゴンフィールド)
・ベンチャー流Webサービスの作り方(企画編)
http://labs.unoh.net/2007/06/web.html (ウノウラボ)
まずは、上記のブログ記事をご紹介します。ウノウラボさんがWebサービスを展開するにあたって蓄積されてきたノウハウが述べられています。
僕自身、ドラゴンフィールドのミニブログサービス「もごもご」の直接的な担当者ではないものの、極めて近い場所から見ていて、メディアを立ち上げることの面白さ、ダイナミックさ、難しさ、などなどを感じました。当然、ウノウラボさんの記事には共感する部分が多々ありました。
Webは媒体ですので、当然Webで何かを提供するということは、すなわちその先にはユーザーがいます。Webに携わるということは、ユーザーの存在を抜きに語れないのです。当たり前のことなのですが、まずユーザーありきということをサービス提供側は常に意識しておく必要があります。
なお、前出の記事にも以下のように述べられています。
「Webサービスはユーザに使ってもらわないと意味がありません。「ユーザの反応 >>>> 自分のやりたいこと」の図式を頭に叩き込んでおきましょう。自分のやりたいことを優先させるのは単なる自己満足にすぎません。
ドラゴンフィールド流Webサービスの作り方
ドラゴンフィールドも様々なメディアを運営しているので、それなりに培ったノウハウがあります。前出のウノウラボさんの記事を踏まえて、蛇足ではありますが、述べていきます。
・「できること」と「やれること」は違う
財布が落ちているからといって、猫ババすればそれは犯罪です。このように技術的に可能なことと、倫理的にやっていいことは別物です。実はこのジャッジは比較的に簡単で、できるけどやっちゃいけないこと、というのは常識の範囲内で分かります。ただ、そこにユーザーの要望が入ると、途端にジャッジが困難になります。技術的に可能で、さらにユーザーも望んでいる、しかし導入するには色々と問題(セキュリティ・倫理的)があるというときに、判断の基準がブレてしまいがちです。
こういうときには、それが果たしてユーザーのためになるのかどうか?を常に自問していく他ありません。長い目で見てユーザーの利益にならないのであれば、たとえユーザーの要望が強かったとしても止めるべきです。もちろん「こういう理由でやりません」と運営方針をきちんと示すことは必須です。
・サービスはユーザーによって磨かれる
サービスを磨いてくれるのはユーザーです。もちろん、使い勝手や機能面でユーザーからの意見をフィードバックさせてサービスを改善していくのはもちろんですが、もっと重要なことは、ユーザーによってサービスの可能性を引き出してもらうことです。そこに意外なユーザーニーズが潜んでいるかもしれません。逆に、セキュリティホールが見つかるかもしれません。
「もごもご」でも、当初こちらが想定しなかった使われ方が起きました。ユーザーの発想の豊かさに驚くとともに、もごもごに秘められた可能性をさらに感じました。その後の新機能にも少なからず影響を与えていることはたしかです。このように、ユーザーと一緒にサービスを育てていくことが重要です。
・自分の常識を信じない
ウノウラボさんのブロク記事でも「自分のリテラシーを徹底的に下げる」という項目で触れられていますが、サービス提供側は当然のことながらそのサービスについて熟知しているために、当然使いこなせますが、実際のユーザーには使いづらいということが多々あります。まずは、家族・友人に使ってもらって、細かい意見でもつぶさに拾っていくことが重要です。
他のサービスとの差別化を図りたいあまり(あるいが二番煎じと思われたくなくて)独特の言い回しや用語を使いたくなるのですが、ユーザーが直感的に理解できるのならまだしも、突飛過ぎるのはNGです。ただ、自然発生的にユーザー間で新しい用語が出現することがあります。そのサービスに愛着を持ってもらうためにも、そのような独自文化は大切に育てていきたいところですが、それが行き過ぎると、新規ユーザーの参加意識を削いでしまうかもしれません。既存ユーザーを大切にしつつ、新規ユーザーへの参加ハードルを下げること、これを同時にやらないとユーザー数の拡大に繋がりません。
・常に情報は出していく
難しい言い回しをしましたが、ユーザーに対して常にオープンに告知活動をするのは、良好なリレーションシップ作りのための第一歩です。
もごもごはサービスを提供しつつ、毎日のようにブラッシュアップしています。もちろん、新機能を追加するとか、数時間に及ぶようなメンテ作業などは事前に告知していますが、一瞬だけサーバが止まる、といったときに告知をしていませんでした。しかし、その一瞬にもアクセスしてくれるユーザーがいて、一瞬とはいえ繋がらないとやはり不安を与えてしまいます。ユーザーさんからその指摘を受けて、今ではたと
え一瞬の作業であったとしても、あらかじめ「×時から×分ほど、サービスが不安定になります」と告知しています。
最後に
もごもごの開発における様々な情報は下記ブログでも公開しています。ドラゴンフィールドがもごもごに対してどのようなスタンスで臨んでいるのか、ご理解いただけると幸いです。
・もごもご開発ブログ
http://mogo2.blogspot.com/
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