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Webマーケティングレポート


プレスリリースをメールで送ってみよう -プレスリリースをメディアに取り上げてもらおう(1) はてなブックマーク ライブドアクリップ


[2007月09年27日]

 (吉村 正春 / 週刊e-Report)


 企業の広報活動といっても色々なアプローチがあります。その中でも、すぐに取りかかれて、しかもコストパフォーマンスに優れた手法がプレスリリース配信です。

 プレスリリース配信とは新商品や新サービスをニュース媒体に告知して、記事に取り上げてもらうことです。全国紙に記事広告を掲載するのに数百万円かかる、ということを考えれば、数万円~数十万円程度のコストで全国紙に掲載されるメリットの大きを感じていただけるでしょう。

 Webであっても同様で、記事広告はやはり数十万円以上の料金がかかります。それがほぼ無料で掲載してもらえる上に、自社ページへのリンクが貼られることで集客効果も期待できます。以前、ITmediaで弊社サービス「もごもご」が取り上げられた時は、それがYahoo!トップページのトピックスに表示されて(ITmediaの記事はYahoo!に提供されている)、Yahoo!バブルとでも言うべきトラフィックがありました。


記事化率を狙って上げていく

 ここで気をつけなくてはならないのは、プレスリリースを配信したからといって、それが全て記事になるとは限らないということ。マスコミ各社の元には1日に何十、何百というプレスリリースが送られてきますので、そこから記事になるのはほんの一握りです。記事化される確率は色んな要因に左右されるのです。

 たしかに、iPodのような人気商品や、mixiのように抜群の認知度を誇るサービスはほぼ例外なくマスコミで取り上げられますが、そういったネームバリューを持たない商品やサービスは、記事に取り上げられるか否かを運任せにするより他ないのでしょうか?

 答えは「No」です。

 一部の人気商品や国民的サービスは常に記事として取り上げられますが、大部分の商品・サービスは記事になるかならないかの当落線上にひしめいています。つまり凡庸な商品やサービスであったとしても、プレスリリースの書き方や切り口によって記事に取り上げてもらえる可能性があるということです。足りないネームバリューをニュースバリューで補ってあげるわけです。

 ドラゴンフィールドのサービスをリリースするとき、大抵の場合私がプレスリリースを執筆します(下記のプレスリリースをご覧ください)。またこの週刊e-Reportを始め、自社メディアを持っていますので、プレスリリース配信会社からプレスリリースが送られてきます。つまり、プレスリリースを送る立場であると同時に、プレスリリースが送られてくる立場でもあるわけです。

・ニュース
 http://dragonfield.com/news/ (Dragonfield)

 なので、プレスリリースを書くときには、どういうプレスリリースなら記事が書きやすいか、取り上げられやすいか、目に留まりやすいかを自分がプレスリリースを貰う立場になって考えます。その視線を意識するだけで、プレスリリースの注目度が向上するはずです。


自社でプレスリリース配信をしてみよう

 プレスリリースはメールやFAX、郵便などでマスコミ各社に送りますが、ここではWebメディア(INTERNET Watch、ITmedia、japan.internet.com、CNET Japanなど)にプレスリリースをメールで送る、というケースに絞って話を進めます。プレスリリース配信には、PR会社のプレスリリース配信代行サービスを使うという選択肢がありますが、ここでは自社でプレスリリースの配信を行ってみることにしましょう。そんなに難しいことではありません。
(全くの余談ですが、mixiの前身であるイーマーキュリーもプレスリリース配信代行をやってましたね)

 まず今回発表したい商品やサービスのジャンルから、掲載して欲しいWebメディアを選定します。たとえば新しいペットフードを発売するときに、そのプレスリリースをIT系メディアに送っても取り上げる確率が低いように、やはり相応しい媒体に送ることで、取り上げられやすくなります。

 相応しいWebメディアは、そのジャンルで「Googleのニュース検索」してみると手っ取り早く探せます。「ペットフード」でニュース検索をした結果が下記のURLです。

http://news.google.com/news?hl=ja&lr=lang_ja&ie=UTF-8&oe=UTF-8&num=50&um=1&tab=wn&q=%E3%83%9A%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%95%E3%83%BC%E3%83%89

 この結果を見ると、全国紙のWebメディアに混じって「犬ニュース01」が入っていますので、この「犬ニュース01」にもプレスリリースを送ることになります。

 そして肝心のプレスリリースの送り先アドレスですが、プレス用のメールアドレスを公開しているところが少なくありません。一例を挙げると下記の通りです。

INTERNET Watch internet-watch-info@impress.co.jp
ITmedia release@ml.itmedia.co.jp
japan.internet.com release@japan.internet.com
CNET Japan tips@japan.cnet.com

 これらのアドレスはサイトで公開されているものです。またプレス用のアドレスが公開されていなくても、問い合わせフォームからプレスリリースを配信することもできます。


魅力的なプレスリリースは「TOWER」

 プレスリリースを送るのが、そんなに難しい作業ではないことはお分かりいただけたかと思いますが、本当に大事なのはその中身です。いくら記者や編集部の目に留まっても、そこにニュースバリューが無ければスルーされるだけです。

 さて、プレスリリースにニュースバリューを加えるための要素ですが、経験則的に「TOWER」で表すことができるのではないかと考えています。もちろん5W1Hといった基本的な情報は必須であることは言うまでもありませんが、それを魅力的に見せるための要素として、「Timely(タイムリー性)」「Objective(目的)」「Webサイト」「Edge(優位点)」「Relation(関係性)」の5要素を挙げたいと思います。
(蛇足ながら、頭文字で「TOWER」です)

 このTOWERを登って初めて、プレスリリースが記者の心に届くのではないでしょうか。次回(10月25日掲載予定)は実際の失敗例も交えながら、「TOWER」について解説します。今回の内容について、よく分からなかったことや、もっと突っ込んで解説してほしいことなどがありましたら、contact@dragonfield.com までご連絡ください。次回でお答えしたいと思います。


 なお、タイトルに「メールで送る」とありますが、メールでも最低限の広報活動はできる、というだけで、メールだけ送っておけばOKというわけではありません。マスコミとのリレーションを作る、資料を送る、Webとの連動、など様々な活動を組み合わせる必要があります。そういった包括的な広報活動は下記の書籍を参考にしてみてください。

(参考書籍)
会社をマスコミに売り込む法 - 中小・ベンチャー企業のための広報実践指南


 


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